24時間以内に二つもの隕石が月面に衝突しました。スペインの月面衝撃観測分析システム「MIDAS」が、その決定的瞬間を捉えた映像には、月面で二度、閃光が走る様子がはっきりと映し出されています。この光こそが、隕石が月面に衝突した証拠です。
欧州宇宙機関(ESA)の発表によると、この隕石は「やぎ座α流星群」の母彗星である196P/NEAT彗星から放出された残骸である可能性が高いとのことです。
月面衝突の瞬間を捉えた!まさに決定的瞬間
隕石から地球を守る大気の役割
SYFY WIREによれば、地球にも毎日大量の隕石が降り注いでいるものの、大気圏で燃え尽きたり、広大な海や砂漠に落下したりするため、私たちの目に触れることはほとんどありません。しかし、大気のない月面では、隕石は減速することなく地表に激突します。その速度は、なんと秒速30km。これは、わずか0.07gの隕石でも、時速90kmで走行する1トンのトラックと同等の運動エネルギーを持つことを意味します。音速の約90倍という、想像を絶する速度です。
AmazonのCEO、ジェフ・ベゾスは、月面に地球の製造業を移転するという壮大な計画を提唱していますが、これほどの隕石が頻繁に衝突する月面では、核シェルター並みの強固な隕石対策が不可欠になるでしょう。