【画像あり】火星に水が存在した!NASAの火星探査機キュリオシティが捉えた、過去の水の存在を示す決定的証拠

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探査車キュリオシティが見つけた!火星にかつて水が存在したことを示す決定的証拠

火星に水が存在した – これは長年の間、科学者たちの間で議論されてきたテーマです。しかし、NASAの探査車キュリオシティが発見した岩石の波模様(後述)は数十億年前の火星に液体の水が存在したという、これまでで最も明白な証拠と言えるでしょう。

(提供:NASA/JPL-Caltech/MSSS)

キュリオシティは2012年から火星のゲール・クレーターを探索し、現在はシャープ山(アイオリス山)の標高約5km地点に位置しています。この場所は、かつて湖や小川が存在したと考えられている場所です。今回キュリオシティが発見した波模様の岩石は、シャープ山のマーカーバンド岩層で発見されました。
NASAのジェット推進研究所に所属するキュリオシティのプロジェクト科学者、Ashwin Vasavada氏は、「これはミッション全体で見た中でも、水があったことの最も信頼できる痕跡だ」と述べています。

火星の水の行方 – 宇宙空間への消失

火星の南極には氷床と極冠が存在し、隕石の衝突によって地下の氷が掘り起こされたこともありますが、液体の水は数十億年間存在していないと考えられています。

火星は極寒で大気が希薄なため、水は表面で凍り、古代の水のほとんど(NASAによると、少なくとも87%)が宇宙空間に失われたと考えられています。

過去の発見 – 火星の水の痕跡(🖥️画像あり)

今回発見された波模様の石は、かつて火星にあった水の最も明白な痕跡ではありますが、これまでにも水が流れていたことのエビデンスは発見されています。

  • ドラゴンのウロコ マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)が火星の軌道上から捉えた「ドラゴンのウロコ」模様は、水が岩石と相互に作用した産物である可能性が高いです。
  • イウス谷 イウス谷は火星最大の峡谷であるマリネリス峡谷の領域の1つで、崖の地層からにじみ出た水が、峡谷の底に届く前に蒸発するというプロセスで形成されたと考えられています。

これらの発見は、かつての火星が現在よりも温暖で湿潤な環境であったことを示唆しています。

まとめ

キュリオシティが発見した波模様の岩石は、火星に水が存在したことを示す最も明白な証拠と言えるでしょう。今後の探査によって、火星の生命の謎が解き明かされる日が来るかもしれません。
もし火星に生命が存在していたならば、太古の水が存在した場所は、探索するのに最もふさわしい場所と言えるでしょう。キュリオシティの今後の活躍に期待が高まります。