天の川銀河とアンドロメダ銀河の衝突で何が起こる?
宇宙を漂う巨大な星の集団、銀河。私たちの住む天の川銀河と、隣接するアンドロメダ銀河は、壮大な宇宙の中で特別な関係を持っているようです。
最新の研究によると、約40億年後、天の川銀河とアンドロメダ銀河は衝突すると予測されています。
本記事では、その時私たちに一体何が起こるのかについて解説していきます。
何故、銀河同士が衝突するのか。

宇宙に存在する全ての物体は、互いに重力という力で引き合っています。この力は、物体の質量が大きければ大きいほど、また距離が近ければ近いほど強くなります。
銀河もまた、数千億個という膨大な数の星やガス、塵などで構成されており、それぞれが大きな質量を持っています。そのため、銀河同士も互いに重力で引き合っているのです。
軌道の歪み

銀河同士が接近すると、互いの重力によってそれぞれの形が歪み始めます。これは、潮汐力と呼ばれる力によるもので、地球の潮の満ち引きと同じ原理です。
衝突、そして合体へ

十分近づいた銀河同士は、最終的に衝突します。ただし、星と星の間は非常に広いため、星同士が直接ぶつかる可能性は極めて低いと考えられています。
衝突後、2つの銀河は互いの重力によって引き合わされ、最終的には1つの巨大な銀河へと合体します。この過程には、数億年以上の時間がかかると考えられています。
衝突しても、星同士はぶつからない?

「銀河が衝突する」と聞くと、星同士が激しくぶつかり合うようなイメージを持つかもしれません。しかし実際には、星と星の間は非常に広いため、銀河同士が衝突しても、星同士が直接ぶつかる可能性は極めて低いのです。
例えるなら、東京ドームにピンポン玉が数個だけ浮いているような状態。ピンポン玉同士がぶつかる可能性は限りなく低いですよね。銀河の星々も同じような状況なのです。
太陽系は無事?そもそも14億年後には…

それでは、40億年後に銀河同士が衝突した場合、我々の住む太陽系はどうなってしまうのでしょうか。実は銀河は星が密集しているとはいえ、それぞれの隙間が何光年も離れているため、天体同士の衝突は起きないと考えられています。
しかし、そもそも論として、14億年後には太陽が大きく膨張し、地球は灼熱の星になっていると考えられています。つまり、銀河衝突の前に地球は生命が住めない星になっている可能性が高いのです。
果たして、私たちは銀河同士の衝突をどこから見物しているのか、あなたはどう思いますか?