【画像あり】新たな太陽系外惑星を発見!6光年先にバーナード星の惑星

宇宙

6光年先に新たな惑星を発見!

太陽系に最も近い恒星の一つが、少なくとも一つの惑星を持っていることが明らかになりました。さらに、他にも複数の惑星が存在する可能性があり、地球外生命の発見への期待が高まっています。

この発見は、スペインのカナリア天体物理学研究所の研究チームによって発表され、学術誌「Astronomy & Astrophysics」に掲載されました。研究チームは、チリのパラナル天文台にある超大型望遠鏡(VLT)の5年間にわたる観測データを分析し、この結論に至りました。

6光年先のバーナード星を発見

太陽系に最も近い恒星の一つとは、地球から6光年離れた場所に位置する赤色矮星「バーナード星」です。バーナード星は、太陽の約7分の1の質量を持つ、低温で暗い星です。

研究チームによると、新たに発見された惑星「バーナード星b」は、地球とは大きく異なる環境を持つようです。バーナード星bは、太陽系で最も太陽に近い水星よりも20倍も恒星に近く、公転周期はわずか3日です。そのため、表面温度は摂氏125度と非常に高温です。

論文の主著者であるジョネイ・ゴンザレス・エルナンデス氏は、「バーナード星bは、これまでに見つかった中で最も質量の小さい系外惑星の一つであり、地球よりも質量の小さい数少ない系外惑星の一つでもある」と述べています。

生命の可能性は?

バーナード星bは、恒星のハビタブルゾーン(液体の水が存在しうる領域)の外側に位置しているため、生命が存在する可能性は低いと考えられています。しかし、研究チームは、バーナード星には他にも少なくとも3つの惑星が存在する可能性があると考えており、その中にはハビタブルゾーン内に位置する惑星もあるかもしれません。

今後の展望

今回の発見は、私たちのすぐ近くに低質量の惑星が多数存在することを示唆しています。今後の観測技術の進歩により、さらに多くの系外惑星が発見され、地球外生命の可能性についても、より深く理解することができるでしょう。

欧州超大型望遠鏡(ELT)ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡など、次世代の観測機器の登場により、宇宙の謎はますます解き明かされていくことが期待されます。